今年の4月にエルサルバドルで行われたオークションイベント【エクセプショナル・クオリティ】。店主かやぬまは、国際審査員として参加し、このエル・ミレニオを落札しました。
まず注目したいのは品種!
パカス種です。日本ではなかなか見かけませんよね。
ブルボンの突然変異種で、あのパカマラ種の親品種です。パカマラの「パカ」は、パカス種の「パカ」なんです。
今まで扱ったことのなかったパカス種を今回はオークションロットで味わってみようと思い、このエル・ミレニオ農園のロットを選びました。
まず際立つのが【メロン感】。ジューシーでトロッとした舌触りと蜜の味。
そして焼き芋、栗などほっこりとした優しく甘い癒し系フレーバー。
バニラのような温かくなまめかしい感じ。素晴らしいです。
こういうエルサルバドルコーヒーって日本ではなかなか飲めないんですよね。

【オーナーのグスターボと奥様】
このエル・ミレニオという名前。どういう意味なのか。それを知るとさらにこの生産者が好きになります。
「Milenio(ミレニオ)」というのは、1000年間のことです。
この農園をグスターボが購入したのは、1999年10月のこと。そう。2000年代という次の1000年が始まる2ヶ月まえだったのです。もともとバラ園だったこの土地を、スペシャルティコーヒー庭園にしたいと思い購入したそうです。コーヒーの木と一緒に様々な木を一緒に植えて、渡り鳥やその地域に住む動物たちの憩いの場を作り、これから始まる1000年間を生きる新たな世代の動植物の為に、この地球を保護できたらという思いからEl Milenioという名前は付けられました。
その清廉で温かい想いは、澄んだ甘いこのコーヒーを一口飲むだけで十分に伝わってきます。
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